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小説の課題を晒してみる。
提出したまま、手直しとか一切してないけどね!!
先生のアドバイスもよくわかんないし(笑
「熟れた文章」って、具体的になんなんですか^^

以下追記にて。
手足亡いヒト出てきます注意。


行頭に微妙に隙間開いてるのはwordをテキストエディットで開いてコピったからだよ!
気にしたら負け。
タイトルとか特に決めてないんで無題です。




 息が、できなかった。
 突然の衝撃からこちら、浮かんでくるのはその事実のみ。
 周囲に酸素が無いわけではない。事実、周りのイキモノ達は何の苦もなく生命活動を続けている。
 酸素が無いわけではない。
 ただ、その酸素を取り入れるべき術を、私は持っていなかった。
 身体は、ゆっくりと沈んでいく。
 意識も少しずつ、遠のいていく。
 やがて、すべての感覚が閉ざされようという間際、制限された僅かばかりの光を、遮るように、大きな、影、が。
 ……

 突然、鼻先に冷たい衝撃が走った。
 驚いて飛び起きて、また驚いた。
 生きている。
 何度も確認した。
 全身ぐっしょりと濡れている以外には、目に見える変化は何もなかった。
 ただ、少し磯くさい。
 それが、先程まで海に沈んでいた筈の自分が発している臭いなのか、洞窟のようにも見える周囲から漂ってくる臭いなのかはわからなかったが、自分がまだ、海の近くに居るであろう事はわかった。
 波の音こそ聞こえないが、足下にはフジツボや海藻類が茂っていて、その瑞々しさはまるで海底さながらだったからだ。
 そう。
 何も、聞こえない。
 風の音も、人の声も。
 何も。
 そんな筈はなかった。少なくとも、自分を海底から引き上げてくれた人が居るはずだ。
 ふと気がついて目を凝らすと、暗がりになっている壁に人影が見えた。
 とてもか細い、存在の証明。
 あの人が助けてくれたのか。到底そうは思えないが、海に生きる人間は侮れない。とりあえず礼を言うために近付いていく。
 周囲から人の気配は、しない。それが妙に、緊張を呼ぶ。
 いくらか近づくと、それが女性だということに気づいた。
 眠っているのか反応は無く、長い黒髪に隠れた身体は神秘的に見えた。
 まるで、触れたら消えてしまう幻のように。
 悪いとは思ったが、こういうことは早くにすませた方がいい。
「すみません、起きていただけ…?」
 さらに近付いて、肩に手を掛けようとして、気付いた。
 肩が、亡い。
 よく見ると、脚も。
 壊れて四肢がもげた球体関節人形のように、そこに在るべきモノが、彼女には欠けていた。
「ぅぁ…あああああッ!!」
 この事態を脳内で全て処理する事は、私には困難だった。
 オーバーヒートを起こした端末は悲鳴を上げ、それは私の口から直接的に漏れていく。そして、それの存在を拒むように、後ずさる。そんなモノは無いと、言い聞かさんとばかりに。
 その反動で、目の前のそれがぐらりと傾いだ。
 ごとり、と嫌な音を立てて崩れた彼女の顔には、倒れた事への驚愕や痛みの表情はおろか、生気さえ感じられなかった。
 まるで、ロウのように蒼白い、肌。
 そして、何も映してはいない、琥珀色の、猫目がちな瞳。
 総てがモノのようになってしまった、少女と呼ぶには育ちすぎてしまった彼女は、まるで。祭壇に捧げられた、贄のように見えて。この後の自分の行く末を、見ているようで。おぞましく、同時に哀れだった。
 沈んだ気持ちを払拭するために、私は彼女を再び座らせようと手を掛け、抱き起こした。
 その時、妙な感触が背中の辺りにあった。
 彼女の全身は、見えている所全てが包帯に包まれていて、肌がのぞいていたのは顔だけだ。
 首まである、ぴっちりした上着。その生地と包帯に包まれて、細長く、盛り上がった部分がある。
 これは、いったい。
「触るな」
 突然、あらぬ方向から聞こえた驚愕の込められた音に、最初は目の前の眠り姫が目を覚ましたのかと思った。
 しかし、聞こえてきた声音は幾分高めとはいえ、女性とまごう程ではない。いつの間に姿を現したのか、声の主を探り泳がした視線の先には、彼女と同い年位の青年が水盆らしき物を持って立っていた。
「フカに、触るな」
 もう一度、今度は投げつけるような視線と共に言葉を発すると、彼はつかつかと私との距離を積めて彼女を奪い取った。
 その間、一滴たりとも水盆から滴らなかったことに感心しつつ、無理矢理腕から温もりを引っ剥がされて内心むっとした。つい先ほどまで冷たく暗い海に沈んでいたのだ。人の温もりは、今なら命に等しい程に貴重だ。四肢が無いとはいえ、女性なら、それも美人なら尚更。
 妙なことを考えていたせいで頭が回らなかったが、どうやら彼女はフカという名前らしい。頭が鈍く、疼く。
 宝を持つ生き物に、抵抗されたときの古傷。
 その眩暈で、一瞬意識が朦朧としたが、踏み留める。現れた青年が、ずっとこちらを警戒していたから。
 彼は自らフカと呼んだ女性をそっと座らせると、水盆の水を彼女に含ませる。フカがそれを少しずつ下すと、彼はほんの少し和らいだ表情を浮かべた。
 その間、彼はこちらに背を向けていた。
 当然といえば当然だ。なにせ椅子にできそうな岩がそこにしかなかったから。
 だから。
 彼の背中に生えているモノが、はっきりと見える。
 なぜ気付かなかったのだろう。
 あの海域には、私達と彼らしか居なかったのに。
 あの場所の近くには、大陸はおろか島さえ無かったというのに。
 しかし、まさかそんな、という部分もある。
 こんな事態を誰が信じるというのか。
 まさか彼らは。
 彼らは―
「気づいたか?」
 背後で、声が聞こえた。
 先程まで眼前でフカと一緒にいたはずの彼は、気付いた時には私の背後でクツクツと笑っていた。
 その顔を見ることは出来なかった。いつの間にか腕や肩、足までもが海藻で編み込まれたロープで縛られていたから。
 しかし狭い洞窟に静かにこだまする彼の声は、狂気に満ちた満面の笑みを想像するには十分だった。
 首筋に、なにかヒンヤリとした物が触れる。
 最初は刃物かと思い、戦慄した。が、何やら柔らかい。どうやら指のようだった。
 その指が、私の首を、掴む。
「なあ、お前知ってるか?」
 青年は問う。
「…何をだ」
 私は応える。
「分かっているんだろう?俺たちの事」
 首にかかる手に力がこもる。
「俺たちの仲間が、サメが、どれだけ無意味に殺され続けているか。お前は知っているだろう?」
 青年は、再び問う。
「………」
 私は、答える事が出来ない。
 虚ろな瞳が、何の感情も浮かべずに二人を見ている。正確には、一人の人間の青年と、一匹のサメの青年を。
 彼等が、鮫。
 そう気がついてしまったとき、自分の愚かさを私は嘆いた。
 何故気付かなかったのか。
 彼女のあの、背中の違和感はヒレの切除痕だったのだ。
 彼女の四肢が無かったのは、ヒレを全て切除されていたからなのだ。
 そして彼女の名前は―フカ。
 昔、鮫はフカと呼ばれていた。フカのヒレだから、フカヒレ。
 私達の宝。命を繋ぐ食材。これを売れば、生活が一気に楽になる、魔法のような存在。
 その宝物を、金の卵を、その身に有した彼等が今、人の形を成して私の前に現れた。―フカヒレの密輸を生業にしていた、私の前に。
 これは、裁きか。
 それとも。
「俺たちはお前たちとは違う」
 突然、彼はそう呟いた。
「俺たちは、自分たちの限界を理解している。俺たちに出来る事、出来ない事。でもお前たちは違う。」
 憐れむような、蔑むような眼差しで、私を見ている。
「お前たちは自分に溺れている。思い上がっている。自分たちは、神にも等しいと、心の何処かで思っている」
 目の前の彼からは、殺気らしい殺気は感じられなかった。むしろその逆だ。
 彼は、私を殺す事を全肯定している訳ではないのだろう。そう思うと、少しだけ救われた気持ちになった。
「俺は自分を良く知っている。俺は神じゃない。でも、お前たちはフカをこんなにしたんだ。何もしていない、優しかったフカを。そして、多くの仲間たちから、生きる術を奪った。だから」
 極めて事務的に、彼は自らの歯を強引に引き抜いた。歯は鋭く、咬まれでもしたらおそらく。
 命は、ない。
「だから俺は―俺たちは。ここに小さな復讐をしよう。犠牲の数には見合わない、ささやかな抵抗を」
「ま、待ってくれ」
 このままだと喋り通しそうな青年を無理矢理押しとどめる。このままでは、ただ単に殺されるだけになってしまう。何か無いか―なにか。
「どうしても―殺すのか?俺を」
 震えながら紡いだのは、ありふれた命乞い。極限の生死の境で、そうそう上手い事が思いつく訳はなかった。
 しかし、彼は少し躊躇した。顔の筋肉が少し引きつったのが見て取れた。
「本来なら―食っても不味いだけの役立たずなんか殺さないんだ、本当は」
 苦い物を履くような顔で、彼は言い捨てた。
 そして、激昂した。
「だが!お前に助けてくれと言われる筋合いは無い!!お前は、お前たち人間は!いつだって無抵抗の俺たちを痛めつけてきたじゃないか!!」
 自分を鼓舞するかのように。彼は叫ぶ。泣きながら。
 私は見つめる。彼を―そしてフカを。幾つもの想いが、錯綜する。
「…わかった」
 瞬間、彼の動きがぴたりと止まる。
 あぜんとした顔でこちらを見つめている彼に、私は言った。
「殺してくれ。死にたい訳ではないが、それでキミが救われるなら」
 もうこれ以上、彼のあんな姿を見ていたくはなかった。
 自分より幼い彼を、どうにかして救ってやりたい気持ちになった。
 それにはおそらく、この道しか無いのだろう。
「そのかわり、と言っては何だが―キミの名前を、教えてくれ」
 自分を殺す者の名前くらい、知っていたって罰はあたらないはずだ。
 彼は返答にたっぷりと時間をかけた。どうすべきか悩んだのだろう。
 だが、彼は私の元に歩み寄り、自らの歯を手に掲げ。
「…ワニだ」
 私が最後に見たのは、辛そうな顔のワニと、悲しげに涙を流したフカの姿だった。


「―たった今入ってきたニュースです。先日、漁の最中に行方不明になっていた青年の遺体が先程発見されました。青年は四肢を何者かに喰いちぎられたような姿で発見されており、警察では鮫による事故と他殺との両方を視野に入れて捜査をする模様。えー。また、青年が乗船していた漁船では、フカヒレの密猟をしていた痕跡が見つかっており、こちらもあわせて調査を進める方針を―」





何だコレな出来でサーセン^^
途中で飽きちゃったんだよコレ、半分くらいで(笑
でも、鮫のフカヒレ違法切除及び密輸は意外とノンフィクションだよ。
鮫さん可哀想(´・ω・`)


















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